和紙

弊社では、上質紙・コート紙などの一般洋紙だけではなく、奉書紙・大礼紙などに代表される、日本古来の紙をベースとした、「和紙」も取り扱っています。

和紙にも色々ありまして、職人が手作りで作る「手漉き和紙」、大量生産できるよう機械で抄く「機械抄き和紙」、毛筆で字を書いたときに、にじんだ表現がでる「サイズなし」、にじみを防ぎ、印刷適性をあげた「サイズあり」など、洋紙にはない「個性」といいますか、「多様性」といいますか、使用用途によって色々な種類が存在するのが面白いところです。

その「個性」の中でも、ひときわ目立つものに「耐水性和紙」というのがあります。

神社などで使われる紙垂(しで)や御幣(ごへい)など、屋外で雨にもさらされる条件などで使われるもので、雨をはじく撥水性が高いものから、濡れてはしまうものの乾いたときに波打ちせずに、ヨレが少なく、濡れる前と変化が少ないものなど、日本の文化にはなくてならないものもあります。

榊紙店が位置する香川県には、残念ながら地域に根付いた和紙はありません。

そのかわり、四国には徳島の阿波和紙、高知の土佐和紙、愛媛の伊予和紙と、全国で活躍する和紙の産地があります。

文化遺産で和紙が注目され、和食が世界的に評価されてきた今、日本独特の紙である「和紙」こそを、アピールする時代に突入したと考えています。