「紙離れ」に思うこと

デジタル化の推進における「紙離れ」なる言葉が生まれて早数年。

先日、噂では聞いていましたが、ここまで紙が使われなくなったのか!という体験をしましたので、そのことについて書いていきます。

 

甥っ子が結婚をするということで、結婚式の招待状がそろそろ届くかな~と楽しみにしていましたら、届きました。

LINEで。

某大手が作ったシステムで、出欠の確認はもちろん、名前やふりがなを入れて、披露宴の料理のアレルギーの有無、地図はGoogleで確認できる。おまけに、オンラインご祝儀なる、携帯からご祝儀も贈れる機能も付いていました。

 

コロナ前は、結婚式の招待状などで使うファンシーペーパーや封筒を選びに、若い子が店に来ていましたし、ブライダル案件の仕事もありました。招待状のカード、封筒、封緘のシール、返信用のハガキ。これらの紙アイテムが全部なくなったということです。

 

あて名書きもいらないし、確かに便利で、いろいろと処理がしやすいのかもしれませんが、何か味気ないと感じるのは私だけでしょうか?

最近ではコンサートのチケットも携帯でQRコードを提示して入場なんて、当たり前になってきていますが、昔はチケットの半券を大事に保管して、それを見ながら当時を思い出し、いろいろと感傷にふけったりしたものです。

 

紙は保管しやすいアイテムかと思います。確かに場所も取りますし、どこに置いたかわからなくなることもあります。でも、それはデータでも同じことですし、なによりハードが廃版になって見られなくなることもあります。

 

いいか悪いかは別として、そんな時代だから~で片付けるには少し残念な気持ちになる紙屋の戯言ですが、最近は購読者が減っている新聞、この新聞に使われている「更紙」が買える場所がないらしく、弊社の通販サイトの「わら半紙」が好評を得ております。

時代の移り変わりで、情報ツールとしての役割は弱くなりましたが、まだまだ世の中の役にたつ紙だと思います!

紙を、よろしくお願いいたします!

 

前の記事

夏季休業のお知らせ