新商品「エコ間伐紙N」のご紹介

久しぶりに新製品の案内です。

平和紙業さんより、「エコ間伐紙」廃版に伴う後継品としまして、「エコ間伐紙N」が発売されました。

従来品と比べて、手触り感、短い毛のような模様の具合もほとんど同じに仕上がってますが、色目だけ少し濃い感じです。よく言えば、より「間伐感」と言いますか、木のイメージが強くなったように思います。

紙の原料の特徴としましては、古紙パルプは30%以上配合しており、環境負荷低減の役目もすこし担っていますが、特筆すべきは国産の間伐材クレジットパルプを10%以上使用していることです。

間伐材を使うことにより、京都議定書、ならびにCOP21での「パリ協定」で採択された、地球温暖化防止のための温室効果ガス排出量の削減目標を達成することの手助けに繋がります。

間伐とは簡単にいうと、混みすぎた森林にならないよう、木の成長にあわせて適正な本数になるように木を減らして調整し、木の健全な育成を目指すことです。

木が健全に育つと、地球温暖化にもっとも影響を与える二酸化炭素をたっぷり吸収してくれるようになり、上記の削減目標に繋がるのです。

そもそも日本は、間伐が適正に行われている率がたいへん低いそうです。

それは人手不足・資金不足など色々な理由によりますが、間伐材が発生しても、それが昔は薪や建材などで売れていましたが、時代の流れで売れなくなってきました。

その、使用用途として考えられたのが、「紙」の材料としての「パルプ」としての使い道です。

こんな壮大な背景がある紙ですが、我々のアピール不足なのか、現状としては木に関係のある団体などの冊子や名刺で使われるくらいで、あまり認知されてないのが現状です。

まったなしの地球温暖化防止の役に立てる素晴らしい紙です。いかがでしょうか?